AI(人工知能)はものすごいスピードで進化しています。たとえば、昔は人間が一生懸命考えて作っていた文章や画像を、今ではAIがほんの数秒で作れるようになりました。2025年になってからは、特に「生成AI(Generative AI)」という技術が話題になっています。この生成AIは、文章や画像、音声、動画などを人間のように自動で作り出せるすごい技術です。
この記事では、AIのことがよくわからないという高校生にも分かりやすく、2025年のAIの最新情報を紹介していきます。読み終える頃には、AIがどんなふうに私たちの未来にかかわってくるのか、きっとイメージできるようになるはずです。
生成AIの技術がどんどん進化 GPT-4.5やClaude 3.7って?
まずは、「GPT-4.5」「Claude 3.7」といった、今とても注目されているAIモデルについて見ていきましょう。
GPT-4.5は、アメリカのOpenAIという会社が開発した最新のAIモデルです。このAIは、会話がとても自然で、まるで本当に人と話しているような感覚になります。また、知識もたくさん持っていて、まちがった情報を出しにくいという点でも評価されています。
一方、「Claude 3.7」は、Anthropicという会社が開発したAIで、長文の読解や論理的な説明が得意です。レポートの構成を考えたり、難しい説明をやさしく書き直したりするのが得意なAIです。
さらに、Googleが開発した「Gemini 1.5 Pro」は、長文に強く、なんと100万単語レベルの情報も処理できます。これにより、複雑な資料の要約や比較などもスムーズにできるようになっています。
こうした新しいAIは、ただのおしゃべりツールではなく、勉強のサポートや調べもの、作文など、いろいろなシーンで使えるすごい力を持っています。
画像や音声だけじゃない!進化する生成AIツール
AIが文章を作るだけじゃないこと、知っていますか? 今では、絵を描いたり、声を出したり、動画を作ったりするAIもたくさん出てきています。
たとえば、「Stable Diffusion 3」は、テキストを入力すると、それに合った絵を自動で描いてくれるAIです。「犬が宇宙服を着ている絵」なんて入力すると、本当にそんな絵を描いてくれます。しかも、以前よりもっと自然で細かい描写ができるようになりました。
音声では、OpenAIなどが開発したAIが、話し方の癖やイントネーションをとても自然に再現できるようになっています。さらに、騒がしい場所でも聞き取りやすい音声にしてくれる工夫もされています。
動画についても、「Runway」や「Pika Labs」といったツールで、テキストを入力するだけで短い映像が自動で作れるようになってきました。SNSで使える動画や、学校の発表に使える映像も、誰でも手軽に作れるようになっています。
ChatGPTやClaudeなどの便利なAIツールの進化も見逃せない!
すでに名前を聞いたことがあるかもしれませんが、ChatGPTやClaudeのようなAIチャットツールも、2025年には大きく進化しています。
ChatGPTは、最新のGPT-4.5を搭載し、会話の精度がさらにアップしました。たとえば、歴史の流れを分かりやすくまとめてくれたり、英語の作文の添削をしてくれたり、さまざまな使い方ができます。
Claudeは、インターネットで最新の情報を調べながら答えてくれる機能が追加されました。たとえば、「今話題になっている宇宙のニュースを教えて」と質問すると、最新情報を含めて答えてくれます。
Googleの「Gemini」では、「キャンバス機能」という新しい機能が追加され、文章やプレゼン資料をAIと一緒に編集・作成できるようになりました。まるでAIとチームを組んで作業しているような感覚になります。
大企業も続々とAIを導入 ビジネスの現場が変わってきた
AIの活用は、私たちの身の回りだけではなく、世界の大企業の仕事の仕方にも大きく影響を与えています。
Microsoft(マイクロソフト)は、「Copilot(コパイロット)」というAIをOfficeソフトに取り入れました。WordやExcelなどでの作業を、AIが一緒に手伝ってくれるのです。たとえば、レポートの下書きを作ってくれたり、表をまとめてくれたりします。
Googleは、「Gemini」を自社のいろいろなサービスに組み込んで、GmailやGoogleドキュメントをもっと便利にしています。メールの返信を自動で考えてくれたり、資料の下書きを作ってくれたりするのです。
Amazonは「Bedrock」というサービスで、たくさんの企業がAIを簡単に使えるような仕組みを提供しています。これにより、中小企業でもAIを使って新しいアイデアやサービスを生み出せるようになっています。
AIの課題とリスクにも注意しよう
AIはとても便利ですが、気をつけなければならない点もあります。便利さだけを追いかけていると、思わぬトラブルにつながることもあるからです。
まず、AIが作った「フェイク(偽物)の画像や音声」が本物のように見えてしまうという問題があります。これを悪用すれば、だれかになりすました詐欺などもできてしまいます。
また、AIが作った作品が、他の人の作品に似てしまって、著作権の問題になるケースもあります。AIを使うときには、その作品が自分で自由に使っていいものなのか、ルールをしっかり確認する必要があります。
学校の宿題やレポートでAIを使いすぎると、自分で考える力が育たなくなる心配もあります。たとえば、先生の話を聞かずにすべてAIに頼ってしまうと、自分で調べる力や表現する力がつきにくくなるかもしれません。だからこそ、「どう使えば自分の学びに役立つか」をしっかり考えて使うことが大切です。
これからのAIに注目!小型AIや自動で動くエージェント型AIとは?
2025年から先、AIはもっと身近になっていきます。たとえば、「エージェント型AI」という、自分で考えて行動するAIが登場しています。人の指示を待たなくても、自分から動いてくれるAIです。
また、これまでのAIは、大きなコンピューターやたくさんの計算力が必要でしたが、「小型AIモデル」は、スマホやパソコンでも簡単に動かせるサイズで作られています。
これにより、家庭や学校、個人の活動でもAIが当たり前のように使える時代になってきました。ゲームを作ったり、動画を編集したり、勉強を助けてもらったりと、いろいろなことにAIを活用できるようになります。
まとめ AIを使って、未来をもっと楽しく、便利に!
この記事では、2025年の最新のAI情報を高校生向けにわかりやすく紹介しました。生成AIの進化、新しいツール、企業の動き、そして社会的な問題やこれからの可能性まで、たくさんのことが分かったと思います。
AIは、正しく使えばとても心強いパートナーになります。勉強や趣味、将来の仕事など、あなたの生活をもっと楽しく、便利にしてくれる力を持っています。
大切なのは、「AIに全部まかせる」のではなく、「AIをうまく使いこなす」ことです。これからの時代、AIのことを知っておくことはとても大きな強みになります。
ぜひこの記事をきっかけに、生成AIをいろいろ試して、自分だけの使い方を見つけてくださいね。まずは、無料で使えるツールを一つ試してみるところから始めてみましょう!
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